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夜尿症の診断と治療

小学1年生でおねしょが治らない・・困りますよね。もう少しで自然に治る可能性もあります。でも、大量のおねしょが毎晩続く場合には、そろそろ本格的な「夜尿症」として治療を考える必要がありそうです。

クラブや学校行事の宿泊のとき、本人の心配な気持ちはどれほどでしょうか。自宅でも、毎日布団をコインランドリーに持って行くお母さんの大変そうな姿、兄弟からの冷たい視線、オムツを着けた自分の姿に、自尊心がひどく傷つきます。

大半のご家庭では、(a) 夕方以降の水分摂取を控える、(b) 寝る前にしっかり排尿する、などの生活習慣の見直しは十分行っておられると思います。当院では、次のように進めています。

  1. 夜尿の現状、昼間漏らしの有無、生活習慣、について十分お聞きし
    ます。
  2. 夜尿をきたす大きな異常がないか、を調べます。
  3. 薬物療法の支障がないことを確認し、治療を始めます。

このようなステップで治療を行っていきます。受診ご希望の場合には、LINE@やお電話で受診予約をおとりください。

夜尿症の定義と有病率

日本泌尿器科学会の定義:5歳を過ぎて、1か月に1回以上の頻度で、夜間睡眠中の尿失禁が、3か月以上続くもの

有病率:7歳児における夜尿症の有病率は10%程度、その後は年間15%ずつ自然に治るとされるが、0.5~数%は夜尿が解消しないまま成人に移行する

遺尿症:DSM-5の定義

A.不随意的であろうと意図的であろうと、ベッドまたは衣服の中への反復性の排尿。

B.その行動は臨床的に意味のあるものであり、週に2回以上の頻度で少なくとも連続して3カ月間起こり、または、臨床的に意味のある苦痛、または社会的、学業的(職業的)、または他の重要な領域における機能の障害が存在することによって明らかとなる。

C.歴年齢は少なくとも5歳(または、それと同等の発達水準)である。

D.その行動は物質(例:利尿薬、抗精神病薬)または他の医学的疾患(例:糖尿病、二分脊椎、けいれん疾患)の生理学的作用によるものではない。

分類:
• 夜間のみ:夜間睡眠週のみに排尿がある
• 昼間のみ:覚醒時間中に排尿がある
• 夜間および昼間:上記2つの下位分類の組み合わせ

夜尿症の原因(要因)

夜間排尿抑制機構の発達障害(永続的ではない)が原因

その構成要素として
①睡眠中に膀胱が充満しても、尿意で目をさますことができないという睡眠覚醒発達障害

②膀胱機能発達障害(膀胱の容量が小さい、ある程度膀胱に尿が溜まると膀胱が勝手に収縮してしまう、など)

③夜間尿量が多い(夜間多尿)

昼間の最大1回排尿量(mL)を計り、5mL/kg以下なら、膀胱容量(拡張容量)の少ない膀胱型の夜尿症

トイレが近い、トイレまで間に合わなくて尿をもらすという昼間の症状は、膀胱機能未熟を意味する

突然の尿意切迫感や、トイレまで間に合わなくて尿をもらすという昼間の症状は『過活動膀胱』

夜尿症児の約1/3は膀胱型、約1/3は夜間多尿型、残りの1/3は膀胱型と夜間多尿型の両要素をあわせもつ混合型。

夜尿量はおむつの重さの変化で測定。

夜尿量と起床時の排尿量を加えたものが夜間尿量。これが標準的な夜間尿量を超えれば夜間多尿型の夜尿症。

標準的な夜間尿量=「 体重(kg)× 睡眠時間(時間)×0.9 」mL。

6~9歳では200ml以上、10歳以上で250ml以上であれば、夜間多尿型。

夜間多尿を、就眠中尿量が1日尿量の1/3以上(小児期は1/5以上)を占めるもの、と定義する立場もある。

診断過程

生活習慣の見直し

アラーム療法

夜尿アラームとは、夜尿の水分を感知する装置で、下着や体に直接装着し、尿が漏れ始めたころにアラームで子どもを起こす。

アラーム療法は、自分でトイレに行けるように夜中に起こすためではなく、アラームによって、夜尿を子ども自身に自覚をさせることを目的とする。繰り返すことで、夜間膀胱容量を増やし、夜尿量や夜尿回数の減少へつながり、朝まで保つことができるようになる。

睡眠時間中の治療法なので、家族の理解が大切。

 

抗利尿ホルモン

抗コリン薬

 

他の発達障害との関わり

ADHDが関連している場合

ADHD(注意欠陥・他動性障害)は、不注意(集中力がない)、多動性(じっとしていられない)、衝動性(考えずに行動してしまう)の3つの症状がみられる発達障害のことです。ADHDでは約3割で夜尿症との合併があるとされています。

中枢神経の発達が未熟な上、夜間の水分制限や排泄習慣を守りにくい、下着が濡れている感覚が鈍いなどのことから夜尿症が治りにくいことも指摘されています。

また、6ヶ月から1年以上なかった夜尿が突然始まった場合は、心的ストレスが関わっている場合があります。強いストレスが加わると自律神経が不調になるため、夜尿につながるのです。


診療時間
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小児科・内科・精神科
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