内分泌疾患糖尿病治療
内分泌疾患糖尿病治療
糖尿病には1型と2型があり、日本では2型が大多数を占めます。
1,000万人といわれる糖尿病患者のうち、1型は10万人程度ですが、15歳未満の子どもでは、1型と2型は半々で、10歳未満ではほとんどが1型です。小児期に発症する糖尿病は、1型が多いです。
1型糖尿病の患者さんには、低血糖を起こさないことを重視した診療をします。
小児~20代までと患者さんの年齢は幅広く、個々のライフスタイルに合わせた治療法を、ポンプ療法(620G)を含め一緒に探していきます。また、運転免許の取得更新時に、低血糖のある患者さんへのサポートを行っています。
2型糖尿病では、従来の治療ではスルフォニル尿素剤を使っていましたが、今は、GLP-1アナログというお薬を中心に処方しています。これも、”低血糖をなるべく減らす”事を目標とした治療です。
低血糖の症状というのは、最悪の場合は意識を失うなど、日々の勉強や仕事に大きな支障をきたします。
激しいスポーツなどにより低血糖を起こす方もいますので、ライフスタイルに合わせたインスリン投与のアドバイスを行っています。
検査対象の症状
- 尿糖陽性(空腹時なら1度だけでも異常、食後の糖尿陽性は2~3回みられたら異常)
- 多飲多尿
- 夜尿がいったんなくなったのに再び出現、または思春期に入っても治らない夜尿
- 空腹時、早朝に限って意識をなくす
- 2歳以下、8歳以上の自家中毒(=周期性嘔吐症)
- 低身長(同じ月に生まれた160人以上を集めた中で一番低い場合)
- 身長の伸びの停止(2次成長の完成以前に伸びが停止した場合)
- 思春期の時期の異常(早すぎる場合)
男子:
睾丸、陰茎の発育・・・9歳未満で出現
陰毛発生・・・10歳未満で出現
ヒゲ、腋毛、声変り・・・11歳未満で出現
女子:
乳房発育・・・7歳未満で出現
陰毛発生・・・8歳未満で出現
初潮・・・9歳未満で出現 - 思春期の時期の異常(遅すぎる場合)
男子:
睾丸発育・・・16歳で出現しない
陰毛発生・・・17歳で出現しない
女子:
乳房発育・・・14歳で出現しない
陰毛発生・・・16歳で出現しない - 肥満、特に血液検査の異常を伴う場合
- 高血圧(血中カリウムが低めの場合、血糖値が高めの場合)
- 手足の変形、または頻繁な骨折
- 甲状腺が大きい
- 甲状腺刺激ホルモン(TSH)の値が高すぎるか、低すぎる